グルテンフリーに興味が湧いてきたのですが、
実践する際のポイントや注意点はありますか?
グルテンフリーに興味が出てきたのは嬉しいですね。
これまでグルテンフリーの基礎知識に関する記事をいくつか書いてきました。
グルテンフリーのことが分かってくると、次はグルテンフリーを実際に取り入れたくなってきたのではないでしょうか?
今回の記事ではグルテンフリー実践のメリット・デメリット。そして実際にグルテンフリーを実践する際の注意点をご紹介します。
- グルテンフリー実践のメリットとデメリット
- 買い物をする際の注意点
グルテンフリーのメリット・デメリット
わたしがグルテンフリーを5年以上にわたり継続して実践してきた中から感じているグルテンフリーの実践におけるメリットとデメリットについて解説をしていきましょう。
グルテンフリーのメリット
グルテンフリーを実践することでいくつものメリットがあります。私自身メリットを強く感じているからこそ5年以上毎日グルテンフリーを継続できています。
セリアック病・グルテンアレルギーの発症リスクを抑える
グルテンフリーの実践は、セリアック病やグルテンアレルギーの発症リスクを軽減する助けになります。セリアック病やアレルギーを持たないと思っていた人でも、成人になると発症することがあります。また、「なんとなく小麦を食べると体調がすぐれない」と感じる人にとっても、グルテンフリーの実践は有効です。自己認識がなくても、グルテンフリーダイエットを実践することで、自身の身体の状態を知る機会を提供します。
わたしはグルテンフリー2年目から「花粉症」の症状が随分と治りました。
それまでは耳鼻咽喉科で薬をもらわないと生活ができないほど酷かったのですが、
今では花粉症の薬は飲まなくなり、病院に行く必要もなくなりました。
食事内容の改善
小麦粉を使った食品を思い浮かべてみてください。ラーメン、パスタ、パン、ドーナツ、ケーキ。美味しいものばかりですがグルテンを含む製品には、砂糖や油を多く使用した食品が多く含まれています。
グルテンフリーに切り替えることで、これらの材料を避けることが容易になり、食事内容の改善にもつながります。減量や身体の調子の向上の可能性があります。ただし、グルテンフリーを実践しても、何を代わりに食べるかが重要です。形を変えて同じ量の砂糖や油を食べていれば同じことです。
わたしは毎年の健康診断で「コレステロール値が高い」と診断されていました。
特にケーキなどは減らすように言われていましたが、実際にできませんでした。
グルテンフリーを始めたことで強制的にケーキなどのスイーツを食べなくなり、
毎年の健康診断でコレステロール値が下がり続けています。
継続力が身につく
グルテンフリーはすぐに誰にでも簡単に実践できる方法です。しかしながら、ちゃんと継続できる人は少ないように思います。
毎日の習慣の中でしかグルテンフリーは実践できません。グルテンフリーが実践できれば、それはあなたの「習慣が変わった」ということになります。その事実は何よりも自分自身の変化と自信へと繋がっていくのではないでしょうか。
グルテンフリーのデメリット
グルテンフリーにはもちろんデメリットもたくさんあります。
デメリットを理解した上で始めること。そしてデメリットを超えるメリットを感じ取ることができればきっとグルテンフリーを継続できるようになるのではないでしょうか。
買い物の際、商品選びに注意が必要
グルテンフリーの実践には、商品購入時には毎回グルテンを含むかどうかを確認することが大切です。
そのためには、買い物時に製品の「原材料表記」を注意深くチェックし、グルテンフリーかどうか(小麦が使われていないか)を確認する手間が発生します。外見からグルテンの有無を判断することは難しいため、製品の裏側をチェックしたり、店員に尋ねたりする必要があります。
もしかするとそれまでの思い込みで勘違いをしていることもあるかもしれません。わたしはグルテンフリーを実践するまで、「カレールーには小麦粉が使われている」ということを一切知りませんでした。
外食の選択肢が制限される可能性
レストランやカフェで外食する場合は特にグルテンフリーかどうかを判断するのは難しいことがあります。メニューやウェブサイトに明示的な表示がない場合、スタッフに確認する必要があります。しかし、スタッフにはグルテンフリーの知識が不足していることもあり、正確な情報を提供できないことがあるため、事前に行く場所を選び、メニューを調べておくことが賢明です。
何よりも日本の外食では小麦粉を使っていないメニューがあるお店が非常に少ない現状があります。
わたしは以前、大きなショッピングモールで働いていました。
ランチにモールの飲食店街に行くことがあったのですが、
グルテンフリーの実践後は食べられるお店が1〜2店になりました。
やめるタイミングが難しい
わたしの場合は、たぶんこの先一生、小麦粉を食べることはないだろうなと思っています。
グルテンフリーは一度やめて、継続ができてくると、ある意味で小麦粉を受け付けない体になってしまいます。
わたしはグルテンフリーを始めて半年後くらいに間違って韓国料理やでチヂミを食べてしまったことがあり、その後に歩けないほどの強烈な腹痛に襲われました。
それ以来、小麦粉を使った食品を食べることがトラウマになってしまい、食べられなくなった。(元の食生活に戻れなくなった)という経緯があります。
グルテンフリーを実践するために避けるべき食品
当たり前のことなのですが、グルテンフリーを実践するにあたっては「小麦」の表記に気をつけるようにしましょう。
ただ、最初のうちから「完璧」を求めてしまうと嫌になってしまったり、続かないこともあります。まずは無理のない範囲で少しずつでも確実に「実践」することが大切だと思っています。
- パンやパスタなどの小麦製品
- 大麦、ライ麦、オーツ麦
- 小麦を含む食品
- 麦を原料とするビール
- シリアル、お菓子、惣菜
- 小麦を含む調味料、化粧品
グルテンフリーを実践するために食べてもいい食品
- 小麦を含まない食品や代替食品
- 小麦以外で作られたパンやパスタ
日本国内に住んでいてグルテンフリーを実践しやすいのは「和食」の存在です。麺類、天ぷらといった料理は小麦粉が使われていますが、昔ながらの日本料理の多くは小麦粉を使っていない料理がたくさんあります。
醤油はどうか?
日本人が日常生活の中で最も多く使うであろう調味料「しょうゆ(醤油)」実は小麦粉が使われていることをご存知でしょうか?
原材料表記に記載されています。但し、しょうゆの液体をイメージしてもらうとわかるのですが「サラッ」としていますよね。他の小麦製品のように、ドロドロ、ネチネチといった液体の状態にはありません。
これは醤油に使われている小麦粉はグルテン化していないためです。
セリアック病や小麦アレルギーの発症リスクを持っている人は注意が必要ですが、普段は小麦粉を食べているがこの機会にグルテンフリーを始めてみたいという人であれば問題はないのではないでしょうか。
わたしは醤油の小麦粉は気にしていません。
気にすると市販のお惣菜などがほとんど食べられなくなるからです。
まとめ
今回の記事ではグルテンフリーに興味が湧いてきた方に向けて、グルテンフリー実践に向けてのアドバイスをご紹介していきました。
グルテンフリー実践にはメリットとデメリットがあります。
メリットとしてご紹介したのはこちら。
- グルテンアレルギーのリスク軽減
- 食事内容の改善、
- 継続力の向上
グルテンフリー実践のデメリットはこちら。
- 外食での選択肢が制限される
- 買い物時に製品の原材料表記を確認する手間が増える
- やめ時が難しい
具体的に避けるべき食品と、許容される食品についても紹介しました。
グルテンフリー実践を始める際は、完璧を求めず、無理のない範囲から始めることが大切と述べられています。また、日本の和食はグルテンフリーに適しており、小麦アレルギーではない限りにおいては醤油の小麦粉は一般的に問題にされないと考えられます。
上記の情報を参考にして、グルテンフリーの生活を始めてみてください。
まずは始めてみること。この後の食事から「小麦を抜く」ことを考え、実践してみてください。
さらに、医学的なアドバイスやアレルギー検査が必要な場合は、専門家に相談することをお勧めします。グルテンフリーの生活が適切かどうかを判断するために、個人のニーズに合ったアプローチが必要です。