ワシントンD.C.へと行ってきました。
学生時代以来、約20年ぶりのアメリカ旅行。
様々な刺激を受けた旅になりました。
その中でも特に興味を持ったのが「食」。
特に私自身はグルテンフリー生活を実践していることもあり、グルテンフリーを始めとしたベジタリアンメニューやヴィーガン等の多様性のある食を先進的に取り入れているアメリカには興味を持っていました。
実際に現地を訪れることでの学びもたくさんあり、ブログ記事でシェアしていきたいと思います。
その前、移動に使ったANA(全日空)エコノミークラスのグルテンフリー対応メニューをご紹介します。
予約段階で選べます
最近は海外旅行に行くことが無いので、他の航空会社の事情は知らないのですが、ANAでは予約時に機内食の希望を選べるようになっています。
選べる機内食は路線によっても異なることがあるようですが、特別機内食はこちら。
宗教対応から、健康に配慮したものまでバリエーションは豊富です。
- ベジタリアンミール(VLML)
- ベジタリアンビーガンミール(VGML)
- ベジタリアンヒンズー教徒用ミール(AVML)
- 生ベジタリアンミール(RVML)
- ベジタリアンオリエンタルミール(VOML)
- ヒンズー教徒用ミール(HNML)
- イスラム教徒用/モスレムミール(MOML)
- ユダヤ教徒用ミール(KSML)
- ジャイナ教徒用ベジタリアンミール(VJML)
- 糖尿病対応ミール(DBML)
- 低塩ミール(LSML)
- 低脂肪ミール(LFML)
- 低カロリーミール(LCML)
- 胃腸疾患対応ミール(消化の良い特別食)(BLML)
- グルテンフリーミール(GFML)
- 低乳糖対応ミール(NLML)
- フルーツプラッターミール(FPML)
- シーフードミール(SFML)
ANAのグルテンフリーミール
ANA国際線の特別機内食の解説によると、グルテンフリーミールの説明は、
グルテン不耐症に配慮したお食事です。グルテンを含む原料や食品を含まないメニューです。グルテンを含む穀物類(小麦、ライ麦、カラス麦、大麦、ライ小麦、スペルト小麦)、グルテンを含む穀物を原料とした食品(粉、スターチ、セモリナ)は使用しておりません。このミールは小麦粉アレルギーを持つお客様のお食事には適していません。
ANA国際線特別機内食
※グルテンの混入防止に努めておりますが、製造過程での混入についてまでの確約はできません。
グルテンを含む原料や食品を含まないメニューを提供してくれるサービスです。
それでは、東京(成田)⇒ワシントンD.C.路線のグルテンフリー対応メニューをご紹介します。
座席にシールが貼られます
まず、搭乗すると最初に客室乗務員の方に「GFM」のお客だということが一目で分かるように座席にシールが貼られます。
頭の上の方にシールが貼られて、私がグルテンフリー対応メニューを希望していることが分かるようになります。
これによって、スイーツ等は提供自体がされなくなります。
目的としては客室乗務員が間違えて一般メニューを提供しないようにするためです。
成田⇒ワシントンD.C.の最初の食事
まず、離陸してから数時間後に提供される最初のメニューです。

他の一般メニューでは2つの選択肢がありましたが、グルテンフリー対応メニューの場合はメニューの選択肢がありません。
出てきたのは「チキンとサラダ」を中心としたメニューでした。
鶏むね肉のソテーと焼き野菜。サーモンとオリーブのサラダと野菜サラダ。米粉のパン。そして、他の一般メニューにはなかったフルーツ盛り合わせが付いていました。
フルーツ盛り合わせが一番嬉しかったですね。
グルテンフリー対応メニューではありますが、一般的なメニューと大きく変わりないようにも思います。
まさにエコノミークラスの味。という感じでしょうか。
野菜やフルーツを中心に構成されていて、小麦粉を使った料理は当然ながらありません。
ハーゲンダッツのアイスはスルーされる
デザートとして提供されるのがハーゲンダッツの「バニラ」アイスクリームでした。
皆さんに一様に配られていくのですが、私は「要りますか?」と聞かれることもなくスルーされてしまいました。
後から、別のデザートが提供されるのかなと思って待っていましたが、皆さんが食べ終わる頃にも声をかけられることなく、結局自分から「アイスください」って言ってしまいました。
ハーゲンダッツのアイスでも、クリスピーサンドやクッキー&クリームであれば食べることができませんが、純粋なバニラアイスであれば小麦粉が使われていることがありませんので、グルテンフリー対応メニューとして全く問題がありません。
行きの便も、帰りの便も、アイスに関しては完全にスルーされていたので、できたら聞くだけは聞いて欲しかったな。。という印象でした。
軽食はイマイチ
就寝タイムの後半に出てくるのが軽食です。

他の一般メニューの方がどんなメニューだったのかは忘れましたが、グルテンフリー対応メニューは箱に入って出てきました。

中は甘いリンゴのジャムのようなものが入ったパイ生地のような感じのものです。
といってもサクッとしているわけでもなく、正直「あまり美味しくない。。」生地でした。
へなっとしているので、噛み切るのも苦戦してしまいます。
ワシントンD.C.到着前の食事
飛行機はワシントンD.C.へ向かうにつれて、アメリカの夜明けへと向かっていきます。

キレイな朝焼けを眺めながらも機内はまだまだ睡眠モード。
と言っても眠くないので、映画チャンネルばっかり観ていました。
さて、到着前の最後の機内食がこちら。

到着前の朝食という位置づけでしょうか?
一般メニューの方は選択肢に「パンケーキ」がありました。
グルテンフリー対応メニューはオムレツとジャガイモ、米粉パンとフルーツ盛、ヨーグルトでした。
普段の食事ではグルテンフリー対応メニューにすると、パン類等が制限されて、食べられるものは限定されるのですが、ANAの特別機内食では他の方と同じようなメニューであるながらグルテンフリーにしっかりと対応してくれる内容でした。
続いては帰りの便です。
ワシントンD.C.⇒成田のグルテンフリーメニュー
帰りの便もグルテンフリーメニューで事前申請をしていました。
日本初とは違ったメニューでグルテンフリーを楽しませてもらいました。
帰りの便では、家族が隣に座っていましたので、
まずはグルテンフリーではない一般的なエコノミークラスの機内食も撮ってきました。

エコノミークラスの一般メニューの機内食は
- ハンバーグ
- サーモンとチキンのサラダ
- きのこのジュレ
- 冷やしうどん
- 生野菜のサラダ
という内容でした。
久しぶりに食べるうどんを楽しんでいたようです。
ワシントンD.C.の空港でお昼ご飯を食べた後、搭乗をしてからわりとすぐに提供されますので、子供はあまり食べられなかったようです。
帰りの便のグルテンフリーメニュー
では、帰りの便に実際に提供されたANAエコノミークラスのグルテンフリーメニューをご紹介します。

- 鶏むね肉のグリル
- チキンサラダ
- 生野菜サラダ
- フルーツ盛
- ポン菓子の甘くないタイプ
という内容でした。
正直、チキンばっかりで、だんだんとチキンを食べるのが苦しくなってきます。
かなりあっさりとした味つけで満腹感と物足りなさを同時に感じてしまうような変な感じです。
左奥の「ポン菓子の甘くないタイプ」と書いたものは、お米を乾燥させたポン菓子の砂糖が入っていない状態です。
ちょっと湿気ていたこともあり、お米を楽しむというのもちょっと難しい。。。
スイーツは提供されない
帰りの便もハーゲンダッツのアイスは完全にスルーされ、隣に座っていた子供から一口アイスをもらって満足。
また、食事の合間にスイーツも提供されるのですが、こちらもグルテンフリー対応メニューを選択すると提供されません。
希望すればもちろんいただくことは可能です。
しかし、スイーツに関してはグルテンフリーに対応したメニューではないことが多いようで、スポンジケーキ生地のものが多いような印象でした。
軽食はサンドウィッチ
機内の明かりが暗くなる就寝タイムが終了する頃に提供されるのが軽食メニューです。
グルテンフリーに対応したメニューではサンドウィッチが出てきました。

ラップに包まれた食パンサンドのサンドウィッチがでてきました。
グルテンフリー生活を続けている中で、久しぶりのサンドウィッチです。

トマト、レタス、キュウリのサンドウィッチで、米粉パンでしょうか?
肉類が入っていないので、あっさりとした味わいで完食させてもらいました。
これは、普通にグルテンフリーサンドウィッチとしても売っていて良さそうな、レベルの高いサンドウィッチだったように思います。
到着前の最後の機内食
成田空港到着前の最後の機内食です。
まずは一般メニューからご紹介。

「パスタ」を選択していましたので、
- パスタ
- 豆とチーズのサラダ
- マフィン
という内容でした。
これであれば、パスタをグルテンフリーパスタに変えてくれたら、そのまま同じでもいけそうな感じですが、グルテンフリー対応メニューはまったく違った内容でした。

到着前の最後の機内食は
- ご飯と鮭・野菜
- 生野菜スティック
- フルーツ盛
- ポン菓子の甘くないもの
「米」だらけです。
先ほどのちょっと湿気ていたポン菓子の甘くないものも出てきて、さすがにギブアップでした。
フルーツ盛は隣に座っていた子供に受けが良く、すべて取られてしまいました。
ANA国際線のグルテンフリーメニュー
エコノミークラスの機内食はあまり美味しくない。
というのはイメージしていましたが、予想通りという感じでしょうか。
20年前にアメリカ旅行で使っていたのは米系の航空会社でしたので、今回はANAということで少し期待はしていたのですが、期待以上の味では無かったという印象です。
しかし、そんな中でも特別機内食の一つである「グルテンフリー対応メニュー」はすごく頑張っていただいた、工夫をされていたような印象で、他の機内食メニューに劣ることなく楽しませてもらうことができました。
航空会社がこのような形で様々な食生活のスタイルに対応してくれるようになっているのは、非常にありがたいことだなと思います。